2006-01-01から1年間の記事一覧

第23話『復讐鬼』後編

話を整理する。ある薬を目に噴霧するとその薬の効果で、今まで見えなかった怪物が見えてしまう。その怪物の容貌は不定形で、アメーバのように形が定まらないが、部屋を覆うくらい巨大である。一瞬人間の顔のように見える。怪物を見た人は精神錯乱をおこして…

ロバート・アルトマン監督死去。

ロサンゼルスに帰ってきてたのか。もうちょっと長生きしてほしかった。 頼むから『BIRD☆SHIT』と『ナッシュビル』をDVDにしてくれ。 http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200611220002.html

『悪い奴ほど良く眠る』「まちえい」で観る

この映画は未見だったのだが、やはり脂が乗っていたころの黒澤は面白い。題材は政界疑獄ものなのに,なぜかSF冒険活劇を見ている気分になる。 最初の結婚披露宴から面白い。あんな披露宴会場なんてないよ。なぜ扉を締めないのか。記者諸君に晒して解説しても…

第22話『復讐鬼』前編

脚本」/辻真先 演出/永樹凡人 辻真先氏のダークサイドが炸裂した怖い話。「怪奇大作戦」の1挿話といってもおかしくない。003が始終ひどい目に会うという、フランちゃん萌えの人にはたまらない一遍でもある。 刑務所で、ある囚人が狂死し壁に頭を打ち付け…

『影武者』「まちえい」で観る。

わたしは『影武者』の製作時の騒動、やっと公開、そして公開後のバッシングなどの社会情勢をリアルタイムで見ていた。キネマ旬報、ピア、シティロードなどの書評をいろいろ読み比べたものだが、ひとつとして絶賛したものはなかったと記憶している。当時老境…

第21話『幻の騎馬軍団』

脚本/高久進 演出/宮崎一哉 張々湖飯店にバイトをしている立花君、彼は只者ではない。いつも肩にハヤブサを従え、仕事をしている。野良犬が食材を盗もうものなら、速攻でハヤブサが仕留めてしまうのだ。そんな立花君だが、バイトをやめて旅に出たいと言う。…

「特撮の理不尽な点を強引に解釈するスレまとめサイト」

http://www.geocities.jp/tokusatu_sfx/index.html簡潔にまとめられていて、重宝しています。これまでの疑問が氷解・・しない。論理的な思考の訓練に・・・ならない。というか解釈より質問そのものが面白いんだよな。 『ウルトラマンA』に関して 「エースキ…

p1*第20話『果てしなき逃亡』(つづき)一行は自動車でレオポルドビルに着いたが、当の教会には誰もいなかった。壁には生々しい銃撃の痕。落胆する009たちだが床に折り鶴が落ちているのを見つける。ベティ「あ、それはパパが作ったものだわ!」マルク師…

第20話『果てしなき逃亡』

脚本/小沢洋 監督/勝間田具治 内政干渉シリーズ第三弾。今回の標的は、どう見ても南アフリカ共和国。 アフリカの大草原、いかにもなアフリカ音楽、走るキリン、サイ、シマウマと分かりやすい図である。その草原をジープに乗った9378の4人が行く。運転し…

第19話『恐怖の原潜 シースネイク号』つづき

(結末まで記述しています)シースネイクの後を追う009一行は洞窟の中の秘密基地に到達する。シースネイクの中は無人、誰かが操っているのだ。中を進むと広大な機械だらけの広間に出る。突然電磁バリヤーに囚われる009たち。次々と現れる戦闘員。00…

第19話『恐怖の原潜 シースネイク号』

脚本/芹川有吾 演出/新田義方 芹川有吾が脚本に回っている作品。潜水艦ものに駄作なしと言われているが、サスペンス調のプロットと深いテーマで最後まで引っ張ります。 ギルモア研究所では来日してきた008も交えて楽しく会食をしていた。003がメイドの…

第18話『我が父は悪魔の使徒』

脚本/小沢洋 演出/宮崎一哉 内政干渉シリーズ第2弾。 バルカン半島に位置するハトランド共和国のハルク大統領は戦争放棄を宣言し、反対派を抑えて軍備の完全撤廃を断行する(ハト派だからハトランド。モデルはアルバニアか?)。しかしその直後、ハトランド…

第17話『幽霊同盟』

脚本/伊上勝 演出/田宮武 夜、とある港の大型ヨット内で、10人くらいの人間が集まり秘密の取引をしていた。ガイコツの仮面を被ったスカール(悪魔城の時とは別人らしい)は、幽霊同盟が開発した最新兵器「音波砲」のプレゼンをしていた。ガイコツの仮面の…

またひとつ星が消えたよ・・・

http://machiei.co.jp/ 東京町田にある老舗名画座「まちえい」が閉館だって!去年引っ越した時からひいきにしていたのに・・・やはり滅び行く商売なのか。急速に生きる気力が萎えた。 12月まで黒澤明特集やってます。『荒野の七人』『大脱走』もやってます…

p1*第16話『太平洋の亡霊』 こちらを参照のこと。ただし結末まで記述しています。http://d.hatena.ne.jp/Joetip/20040417 戦中派の、戦後世界またはアメリカ合衆国に対するアンビバレンツな思いが生んだ異形の作品である。この作品の破滅的なイメージと、…

第15話『悲劇の獣人』(つづき)

テレパシーで脳に直接イメージを叩き込まれる009。2268年、典型的な未来都市。「お前たちはすでに未来に来ている。これが我々が住んでいた町だ。」ミサイルが次々と発射される。「驚くことは無い、憎むべき平和の敵が引き起こした第三次世界大戦だ。…

第15話『悲劇の獣人』

脚本/辻真先 演出/勝田捻男 これは相当の問題作で、そもそも原作も改変が進み、いまではかなり変わってしまっている。もっとも観た当初の印象よりもゆるい演出だったので、ちとがっかりした。 嵐の夜、張々湖飯店の近くで交通事故があった。007はかけつけ…

第14話『呪われた砂漠』

脚本/伊上勝 演出/勝間田具治 こともあろうに「中東編」をアニメ化。『宇宙水爆戦』の昆虫人間からインスパイアされたと思われる巨大ロボットも一応でてくる。もちろん中東戦争に言及することなくこれまた他愛の無い話になっている。思うに原作を下敷きにした…

第13話『悪魔城の秘密』

脚本/伊上勝 演出/宮崎一哉 原作「地底帝国ヨミ編」の登場人物を使って、全然別のストーリーにしてしまった作品。 冒頭、エッフェル塔、自由の女神、ロンドン橋、ピラミッドとスフィンクス、日本の国会議事堂が次々と無造作に破壊される。それぞれがものすご…

第12話『天かける巨人』

脚本/辻真先 演出/芹川有吾 このシリーズを観ていて感心するのは、毎回毎回、まったく違うジャンルの話を持ってくるということである。脚本はもとより、資料集めとかも大変だったのではないか。 今回の内容は「プロジェクトX」である。 ルネ博士は生涯をかけ…

第11話『黄金のライオン』

脚本/高久進 演出/永樹凡人 原作はもっと難しい話だったような気がする。昔、原作マンガを読んで「アイソトープ」という単語を覚えた。 009、007、003の3人は008から要請を受けてケニアへ飛ぶ。009は飛行中にキリマンジャロ周辺で、米軍の最…

第10話『地底の黄金宮殿』

脚本 伊上勝 演出/宮崎一哉 005が主人公である。アメリカの中南部、テキサスの辺りか?サボテンが点在する荒野を馬で歩いている005。そこに老人が駆る幌馬車が疾走してくる。幌馬車を追っているのはいかにも悪人顔の武装したメキシコ人の一団。むろん…

第9話『悪魔は夜歩く』

脚本/辻真先 演出/勝間田具治 前回に続いて、009以外の石ノ森作品からの転用。今回は『怪人同盟』から。『怪人同盟』は3人の仲良し高校生が謎の知性から超能力を授けられ、その能力とチームワークで事件を解決していくというマンガである。何故彼らに超…

第8話『金色の眼の少女』

脚本/小沢 洋 演出/新田義方 スキーをしに来ていた009、003,007は嵐のため、山小屋に泊まっていた。主人はこんな日には若い女の幽霊が出るとか言って007を脅かす。するとホントに扉を叩く音が・・・。ずぶぬれの若く美しい女性が倒れていた。あ…

第7話『消えたスクールバス』

脚本/佐藤純弥 演出/田宮 武 脚本はなぜか佐藤純弥。そのせいか分からないが、なんとも変な話である。 一人の子供が、白昼、科学技術省に乗り込み金庫を怪力でこじあけ、機密資料を奪う。捕まえようとすると電撃パワーで打ち倒される。ビル街をものすごい速…

第6話『ガラリヤ王救出作戦』

脚本/辻 真先 演出/藪下泰次 田中亮三 このシリーズの特長がよく出ている作品。009たちが国家に介入し政治改変に積極的に加担するという話である。たとえば007(ジェームズ・ボンドの方)は資本主義社会の維持のために、それを阻もうとする勢力を退治…

第5話『あゝ クビクロ』

脚本/小沢 洋 演出/勝田捻男 石ノ森ファンならばクビクロの物語を知らない者はいないだろう。名作だが、あまりにも短い話なので30分アニメでも話がもたない。そのため、前半は新たな脚色がなされているのであるが、これがあんまりうまく行っていない。原作…

第4話『宇宙魔人』

脚本/伊上 勝 演出/勝間田具治 豪華客船ミスオーシャン号。一等客室で黒人夫婦がくつろいでいる。 「あと二日で懐かしいアフリカの土が踏めますわ。」「ストックホルムからニューヨーク、そしてハワイ。君も疲れただろう。」「いいえ、あなたの研究がノーベ…