2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ピーター・ジャクソンの『キング・コング』

簡単に言うと『三丁目の夕日』→『タイタニック』→モルドールの黒門→『ジュラシック・パーク』→ムシムシキング・・・といった展開。堂々たる語り口。そして、美しい映画。冒頭の30年代のューヨークの短いカットの積み重ね、船上で海を背にしたナオミ・ワッ…

第48話『十秒間の未来』

最終回目前にして、これまたものすごい作品が登場。これだけの底力があるのだから、もっとやれたのでは・・・まったく惜しい。 なんと今回は知っている人は知っている、知らない人はまったく知らないSF映画の巨匠、イブ・メルキオール監督(オールシネマ オ…

第47話『バーム大佐の脳細胞』

宇宙開発が本格的に始動する時代、軍は一つの壁に突き当たっていた。宇宙において普通のコンピューターでは不測の事態に対応できない。かといって過酷な宇宙空間で生身の人間の活動は限られている。遠隔操作は外宇宙では時間かかり過ぎ。そこで人間の脳を搭…

第46話『アンテオン遊星への道』

来るアンテオン遊星への飛行実験として、実物同様の宇宙船に、実際にかかる飛行時間(261日10時間51分)、搭乗していただき心理的、身体的なデータを採るという模擬実験を行う。主催は政府か民間かは分からないが、成功したら被験者は現実のアンテオ…

第45話『宇宙怪獣メガゾイド』

メガゾイド・・・なんかジャパニメーションのロボットものに出てきそうな名だが、ホントにそういう名前だ。しかし実は怪獣は脇役に過ぎない。ほんとのテーマは「クローン人間」の生を描く、本格SFである。 第二シリーズになってから、女優の美人率、主人公の…

第44話『宇宙からの使者』

とある民間の研究所に勤務しているエリック(ウォーレン・スティーブンス)は、逆磁力分裂理論(?)における詰めの方程式が分からず、婚約者ジャネット(ゲイル・コープ)にも当り散らす荒れる毎日だった。そこに研究室に突然やってきた陪審員#1じゃなか…

第43話『見知らぬ宇宙の相続人(後編)』

後編はどこから語ってもネタバレになりそうなので、内容を具体的に語ることはできない。 前編のサスペンスフル、ミステリアスな展開はなかなかのもので、しかもこの作品、考えてみたら特撮も怪獣も何も出てこない。それでいてちゃんとSFものなのだから、これ…

第42話『見知らぬ宇宙の相続人(前編)』

シリーズ中唯一の前後2部構成。加えてシリーズ中最大の問題作。いや、作った当初はそんなつもりはなかったはずなのだが・・・おそらくこれを今、地上波で放送することはできないだろう。しかしながら傑作であることは確か。 アメリカは東南アジアの某所で戦…

第41話『ロボット法廷に立つ』

アメリカの地方都市(セントルイスらしい)の郊外、リンク工学博士は研究所内で首の骨を折って死んでいた。そこに居合わせていた博士が作った人間型ロボット、「アダム」が博士殺害の容疑で連行される。アダムは学習し、自発的に話すことができ、感情すらあ…

第40話『謎の惑星ウルフ359』

はっきり言ってこの作品の発想はすごい。水木しげる先生も、裏庭の池の真ん中の島で宇宙生物が進化していく『宇宙虫』という短編を描いたが、これがモトネタではないか(結末はこちらのほうが納得できる)。ネタ不足のハリウッド映画は、そろそろこの話に着…

第39話『火星!その恐るべき敵』

久々に宇宙を舞台にした大掛かりな作品。火星の「砂の海」という発想が素晴らしい。よくあんなセットを組んだな。 有人火星着陸第一号M1号は着陸後、何ものかに襲われ消息を絶った。3年後、メリット(アダム・ウェスト=バットマンの人)少佐を船長とするM2…

第38話『沈黙の叫び』

アンディ(エディ・アルバート)とカレン(ジューン・ハヴォック)夫婦は、中西部の荒野で立ち往生してしまったのだが、そこでとんでもない異変に出くわしてしまう。枯れ草が襲ってくるのだ!枯れ草って、よく西部劇で、風にのってコロコロと道を転がってい…

第37話『ガラスの手を持つ男』

ハーラン・エリスン脚本、バイロン・ハスキン監督、ロバート・カルプ出演というドリーム・チームによるハードSFアクション。最高傑作と言うと異論があるかもしれないが『ウルトラセブン』における『第四惑星の悪夢』に相当するシリーズ中もっとも先鋭的かつ…