甲斐駒ケ岳に登る
装備:ポリエステルインナー長袖、ウール製シャツ、防寒用にポリエステル製スモック。水2L。
4:00北沢口→5:00泉水峠→ご来光5:30→9:00駒津峰→10:30駒ケ岳山頂→11:30下山→12:00駒津峰→12・30双子山→13・30北沢口


9/30、14時30分頃北沢峠に入る。バスから甲斐駒ケ岳がくっきり見える。バス停の目の前にある長衛荘に泊まる。長衛荘は2階建ての立派な建物。甲斐駒ケ岳仙丈ヶ岳の両方の拠点となっている。南アルプスは北アに比べると、交通、宿泊、食料、ともに各段に劣っている。環境保全という理由もあるがごく単純に人気がないのだと思う。長衛荘の主人は若い男性で面白い人だった。味噌汁がうまかった。
4時ごろ山荘を出る。外は満天の星でびっくり。天の川も見えた。星を眺めながら足元は懐中電灯で照らして進む。この辺はまだ楽。泉水峠に到着したころ夜が明け始め、ご来光を待ってるうちに人がどんどんやってきて20人くらいになる。
ここから先がかなりの急登、涼しいからか、順調に進んでいく。駒津峰で大休憩。右手に駒ケ岳、左手に仙丈ケ岳北岳鳳凰三山(富士山はその裏に隠れてよく見えない)と、南アルプスの全貌が姿を現す。遠く見渡すと、中央アルプスも見える。やはり景色を見るなら秋だな。
ここから六方石という巨岩を経て山頂に至る。森林限界を過ぎると、駒ケ岳は花崗岩むき出しの地形となる。遠くから見ると雪を被っているように見えるほど、白く輝いている。はっきり言ってかなり異常な光景です。照り返しで暑い!まぶしい!花崗岩は岩山かと思っていたら地肌は砂地となっており、足をとられ、案外体力を消耗する。途中の絶壁に遭難碑が立っていて、どよーんとなっているとさらに絶壁に碑や祠が集まっていて、信仰の山であることを感じさせる。碑の向こうを見ると平野を挟んで八ヶ岳が見える。壮観な眺めである。
そうこうしている内に山頂についたが、9合目からは道がはっきりしないので要注意である。山頂は絶景で中央アルプスから富士山まで見える。向かいの仙丈ヶ岳は山頂に雲が傘のようかかっていて、内心こっちに登ってラッキーと思ってしまった(そのうちこっちもガスが出てきたが)。
下山は双子山経由で。また登ったり下ったりで結構しんどい。森の中の面白みのない道を黙々と下ると長衛荘の裏に出る。まあこっちを登りルートにとらないほうが良い。