剱岳登山 その三


サルバドール・ダリの絵に出てきそうな奇岩の間を進む。カメラを反転させると・・・





「!」
 

                   こここれは・・・



これがいわゆるカニのタテバイ」。映画の前半で宇治長次郎が登頂不可と断念した前剱方面に、クサリと鉄杭を付けて無理やり登れるようにしたのだ!

この危険な断崖に、何の躊躇いもなく喜々として次々と登ってゆく人々。山ガールもキャッキャウフフと無邪気に笑いながら登っていました(本当)。



カニのタテバイ」を右側から見る。この人はベテランぽいフォーム。



左側から見る。体が完全に岩壁から離れているのがわかる。



上から見る。すごい高度だ。

実際登ってみると、集中していたせいか、あっという間に終わったという印象。杭は確実に足の裏に乗せないと非常に危険。「三点確保」は必須。下を見るのは非常に怖いのであるが、足をどこに置くか確認しなければならないので、足を目視すべし(杭が自分の体形にあった場所にあるとは限らない。岩の出っ張りや窪みに足を置く場合もある)。特にゴール直前がやや前傾しており、キツいと感じた。
また、自ら落石を起こさないよう慎重に行動しましょう。私が見てる間も小石が落ちることが数回ありました。小石が大石を誘発することもありますので、非常に危険です。

これでホっとしたのも束の間、次はさらなる難関、「カニのヨコバイ」が待ち構えているのであった。