『ナイロビの蜂』

これも良い映画である。文部科学省特選にすべきだ。『シティ・オブ・ゴッド』の監督とは知らずに観る。あまりにもリアルな貧民街の描写に、なんかあの映画に似てるな〜とは感じていたが・・・。『シティ・・・』に比べると時間軸の並べ替えはそんなに複雑ではないが、不安定なカメラで目が疲れるシーンが多かった。これはテーマ的には逆効果なのではないか?
それにしてもこの映画のCMを見て思ったのだが、どんな映画でも愛とか感動とか泣けるとかでなければダメなのか?「世の中これでいいのか!畜生許せないよ!」と激怒できる映画です、では客は集まらないのか(やっぱ集まらないな)。ジョン・ル・カレを知っていればそれなりの覚悟もあろうが、恋愛映画だと思っちゃったカップルは気まずくなるんじゃないの?
いや、泣いたけど。自分から飛行機を降りちゃった女の子に。
シティ・オブ・ゴッド【廉価版2500円】 [DVD]