『ゴジラ ふぁいなるうぉーず』その3(ややネタバレ)

Joetip2004-12-10

今回のゴジラの特徴は眼が影になっていて、普段は眼の部分は黒くなっている。GMK*1の場合は眼を白くして凶暴で残忍な性格を表現していたが、今回はどんな性格なのか全く分からない状態である。分かっているのは立ちはだかるものは何であろうと叩き潰す、ということである。

轟天の後を追わせているならばオーストラリアは避けてやればいいのに、シドニーゴジラ上陸。ここで「ジラ」登場。CGのジラと着ぐるみのゴジラが対峙するシーンは面白い。ゴジラはこれを軽く一蹴、ジラはオペラハウスごと粉砕。オチは「ダメだな、マグロをエサにしてる奴は・・・」

ニューギニアではクモンガ。クモンガは好きな怪獣だ。陽光輝く密林がよく似合う。これはCGなのか?糸はCGだったが。ネット攻撃にやや苦戦するも、ブンブン振り回されて地平線のかなたへ消えていった。

忘れてましたが、富士山山ろくではマタギ泉谷しげる親子がなぜかミニラを発見。珍道中が本編と同時進行する。このミニラはよくできている。本物の人間と並んでも着ぐるみ然としていない。平成ゴジラのベビーゴジラとは格段の進歩だ。一体ミニラとゴジラの関係は?謎は深まるばかりだ!

なんだかんだで真鶴にゴジラ上陸(だから南極から何日何時間掛かったのか!)。雑魚キャラ然としたカマキラス西湘バイパス上で待ち構えています。当然相手にならず、『怪獣島の決闘 ゴジラの息子』の時と同じく、背負い投げだか何だかで投げ飛ばされ、送電線に突き刺さって終わり。ここで送電線を破壊するのは初代『ゴジラ』へのオマージュか。

次の試合はこの映画最大の見せ場と言える、アンギラスラドンキングシーサーの連携攻撃である。アンギラス・・・『ゴジラの逆襲』でゴジラに敗北して以来、彼はゴジラのパシリとしての惨めな境遇に身を堕していた。『怪獣総進撃』ではキングギドラの尻尾に食いついたまま飛んでいき、転落。『ゴジラガイガン』ではゴジラの「おい、偵察にいってこい!」という身勝手な命令にも気丈にも明るく「OK♪」と答えていた。『ゴジラ対メカゴジラ』ではニセゴジラと戦い、命がけでその正体を暴いた。これだけ身を削っても彼のパシリ人生は浮かばれることはなかった。「今に見ていろ・・・」50年間そういう思いを密かに滾らせていたに違いない。そう、まさに50年間ぶりのリベンジが始まったのだ!がんばれ、アンギラス
(つづく)

*1:ゴジラモスラキングギドラ 大怪獣総攻撃』