「俺は見たんだ・・・ロボットの長官、処刑される人間・・・ 」

実相寺昭雄といえば、善良な一般人の間では、CMでヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」とキャサリン・バトルを有名にした張本人、またATG映画で「無常」「曼荼羅」といった、近代と日本の土着文化との相克を斬新な映像で表現した映画監督としてちょっと知られている程度であろう。
しかし私にとっては当時低俗と言われていた怪獣TVドラマで前衛芸術と見まがうような話を撮っていた監督として記憶されてる。
彼のフィルモグラフィでの最高傑作はウルトラセブン「第四惑星の悪夢」(1968年)であろう。