最近のP.K.ディックブームにふと思う。

まあ、どんな映画作ってもヒットするしないが問題なんだからかまわないんだろうが、それにしても最近のフィリップ・K・ディックの使われようを見ていると、「モンパルナスの灯」（ジャック・ベッケル監督）のラストシーンを想起するのは俺だけか。

また、奇妙なのは、D・リンチとかD・クローネンバーグとかいかにも好きそうな人は映画化しないで、合いそうもない人たちが映画化に手を出していることだ（バーホーベンは微妙）。
スピルバーグは不思議な人で、これまでもJ・G・バラードやB・オールディスなど、どう見ても資質が違うクール系の原作に手を出したがる。何故なのか、ちょっと興味がある。
「暗闇のスキャナー」映画化の話があるらしい。これは個人的には１，２を争う傑作だと思うので、撮るならぜひちゃんと撮ってもらいたい。
というかどうせなら、世紀の問題作「まだ人間じゃない」を映画化する度胸のある人はいないのだろうか。これ、金がかからないから、TVドラマでも可ですが。