いまや(一部の)国民的アニメと言っても過言ではない『天元突破グレンラガン』であるが、いつビデオ店に行ってもレンタル中なのである。とは言うものの、ひさびさにアニメコーナーを歩いていたら、いつの間にか『無敵鋼人ダイターン3』がレンタルになっているではないか(こちらは誰も借りていない)。迷うことなく全巻借りてきたのであった。最後に観て以来20数年ぶりか。

最初観た時はキザな主役(破嵐万丈)と派手な口上(世の為人のため・・・など)や過度なドタバタが好きではなかったが、20代になってから観たらすごい傑作と思うようになった。若い頃はケレン味というのが分からないものだ。
特に22話「スターの中のスター」は映画のパロディで塗り固めたあまりにも馬鹿馬鹿しい話で、もうこんなアニメはできないだろう。ハリウッドスターや、芸能界の大物(本物と微妙に似てない)が出演する中、ストレンジラブ博士まで出演するのには笑った。
シリアス路線では25話「提督の生と死と」はダイターン3が意思を持った巨大戦艦と戦う話が熱く好きなエピソードである(もっともこれも某映画のパロディだが)。
また、エンヴァンゲリオン並に謎の多いアニメで、主人公の出自、メガノイドの組織、時代設定などが小出しに提示されるも全てが明らかにはなるわけではない。そのため破嵐万丈と敵のドンザウサーとの関係など、今日に至るまで多くの憶測を呼んだ。
それにしても当時の水準でも、サンライズの絵柄は不安定過ぎるのではないか。メインキャラの顔が毎回変わるのだが。