「金刀比羅宮 書院の美 応挙 若冲 岸岱(がんたい)」展

http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2007/kotohiragu/kotohiragu_ja.htm
上野の東京芸術大学美術館で開催されている「金刀比羅宮 書院の美 応挙 若冲 岸岱(がんたい)」展に行ってきました。9月9日までです。
これは私が3年前に香川県金刀比羅宮まで行って観て来たものを出展したものである(http://d.hatena.ne.jp/Joetip/20041106)。やはり相当の反響があったのであろう、この後、金刀比羅宮三重県立美術館、フランス国立ギメ東洋美術館と巡回する予定である。
行った感想は・・・展示の仕方が良くないんじゃないかな?館内はひどく明るく絵が引き立たないし、ガラスで仕切られてるし、岸岱の「群蝶図」は遠くからしか見えないし、しかも若冲の「花丸図」の一部と応挙の「瀑布古松図」は原寸大のコピー(キヤノンのジェットプリンターの高度な技術で正確に再現しました)でないか。実際の奥書院でこれらの絵を観た時の衝撃とは遠く及ばないというのが正直な感想だ。まあそれはいたし方の無いことだとは思いますがね。それでも応挙の「遊虎図」は面白かったし、香川県は遠い!という人は見に行った方がいいです。
ただ目録は充実していて、有難いものだった。現地で鑑賞したときはほとんど目録は用意されていなかったので。おかげで「花丸図」に描かれている花の名前をすべて把握できました。
また、同時開催の「歌川広重《名所江戸百景》のすべて」も素晴らしいもの。ゴッホが模写したことで知られる「大はしあたけの夕立」ももちろん展示。
私の実家のある大森駅西口の天祖神社 から見た江戸湾というのもあった。無論今は海など見えないが。この天祖神社の裏に岡本太郎設計のマミフラワーデザインスクールという建物があったが、数年前に取り壊された。