『占星術殺人事件』(つづき)

347Pに「私は読者に挑戦する!」と見出しが出ているので、改めて最初から読み直して見たのだが・・・
ああ、俺分かっちゃた、犯人。53Pの系図を眺めていたら動機を持ちえるのはこの人物しかいないと推察し(一人だけ前妻の娘。たぶんいじめられていたのだろう)、死体の方を見ると、その人物だけ頭部がないじゃん。6人バラバラにしてパーツを入れ替えた!ということか。
解決編を読んだら、大筋では当たっていた。
資料だけの事件の果てに、生身の犯人が出現するところは実にスリリングだった。
不満もある。現代の捜査だったら丸分かりのトリックってどうなんだ?とかやはり、そんなにうまくいくはずが無い(竹越氏が誘惑に乗らなかったらどうするつもりだったのか、実に危うい計画だ)とか、突っ込んでしまいたくなるが、まあよく考えたものだと思う。
次は筒井康隆の『ロートレック荘事件』に挑戦します。
(近江八幡にて。文章とは関係は無い)