銀座、東劇にて『砂の器』デジタルリマスター版を観る。

正直言って泣いた。


ついでにこれにも泣けた(ウソ)。
http://piza2.2ch.net/mona/kako/1007/10072/1007288900.html


今気がついたのだが、『砂の器』と『怪獣使いと少年』は似ている・・・。迫害される親子(『怪獣・・・』は親子ではないがお互い父子のように思っていたのだろう)、放浪生活、善意の人が援助しようとするが心を開かない、しかも余計情勢が悪くなる、北海道からの出稼ぎ、貧困・・・地球の環境汚染でじいさんの顔が段々崩れていくという設定も今思うと意味深である。ちなみに『怪獣使いと少年』は72年、『砂の器』74年・・・。やっぱり特撮はえらい!・・・とは言いすぎ。
MAT隊長は、「日本人は、美しい花を作る手を持ちながら、いったんその手に刃を握ると、どんな残忍きわまりない行為をすることか。」と嘆くが、『砂の器』の後半のシーンを見ているとそんな気もします。日本人は美しい風景(それは純粋に自然の風景ではなく、人の手が加えられた里の風景)を作ったが、そこにどすんとある立て札を立てて置くのも日本人なのだ。