9月18日、東京国立近代美術館にて「琳派展」を鑑賞。

Joetip2004-09-21

正直言って、この美術館の建物は好きじゃない、どうも居心地が悪くなる。ちょっと立ち位置が悪くないか?
コメントに「アニメ」とかポストモダン」とか、やたら今風の言葉が並んで琳派の現代的な位置付けに必死なようすがうかがえる。確かに今、日本が世界に冠たるマンガ、アニメ大国になったのは、優れた日本画の下地があることは明らかだ。黒田清輝の描いた「風神雷神」なんてほとんどマンガじゃん。日本画はもっと評価され、多くの人に観られるべきだと思う。
もっとも尾形光琳ってあんまり好きじゃない・・・どちらかというと酒井包一や、菱田春草の方が好み、いやホント言うと伊藤若冲が良いんだが。
ほんとは常設展に展示されていた「騎龍観音」(原田直次郎)が一番すげぇ!と思った。いきなり見たら度肝を抜かれること請け合い。怪獣だよ、怪獣。竜だけど。その竜の背中に観音様が乗っているの。終末感ただよう光景の中、竜の胴体は霧にかすんで遠くの方まで続いています。絵は止まってますけど、アニメとして実際に動くとしたら、竜はどのような動きをするのか、観音様を落とすわけにはいかないしな。竜さんも大変ですよ。この竜の目が妙に潤んでいて、人間の目のようだ。画像はこちら。絵は2mぐらいある大作。
http://www.chuo-tky.ed.jp/~sakamoto-es/kidsmuseum/02kinbi/kinbi_02_56.html