日劇1にて「アイ、ロボット」を観る。

絶賛する内容でもないが、そんなに悪くもない。未来社会の作りこみはかなり凝っている。ストーリーは、ウィル・スミス主演ものにしては珍しくアクションはほどほど、会話が多い。そのため退屈と感じる人も多いだろう。しかし最近のド派手SFファンタジーアクション路線とは一線を画した知的ミステリー仕立てで、その点は評価できる。だが、この真相だと「ロボット3原則」はあってもなくてもいいことになってしまう。まあ、アイザック・アシモフ先生の原案というよりも、ただ単に「3原則」をさわりに使ってみたかっただけ、と思って70年代の刑事アクションものを思わせるバディムービーと割り切って観た方がいいかもしれない(でもそれってアシモフ先生に対するスゲー冒涜だよなー)。クライマックスのロボットの行動にはニヤリとさせられた。SFと関係ないけど。
にしても「マイノリティ・リポート」と言い「アイ・ロボット」と言い、アメリカの未来社会はますます貧富の差が激しくなる、という予測で一致しているようだ。