「ペイチェック」

その後スカラ座で「ペイチェック」を観る。今日は女性デーとかで満員の客の90%が女性だった。フィリップ・K・ディック原作、ジョン・ウー監督で観客の90%がF1層・・・これは悪夢か?
内容は予想以上に面白かった。健全な娯楽作、あんまり人も死なないし気楽に観られます。すでに言われているように、「シャレード」路線である。わたしは「シャレード」が大好きなので異論はありません。「マイノリティリポート」のような大掛かりな時代設定はなく、どうでもいい場所でロケしているところがいい。
最近思うのは、こういう大発明は昔の映画だったら国家プロジェクトか、全くの個人の発明か、どちらかだったのだが今では一企業が開発する、ということだ。「タイムライン」でもそうだった。この映画も勝ち組企業が社会のすべてを意のままにしてしまうことへの嫌悪感が感じられる。
帰り、三信ビル*1内の、今にも倒れそうなおじいさんが給仕をしている喫茶店でケーキセットを食べる。