Joetip2005-05-23

『トリポッド』の作者、ジョン・クリストファーって『草の死』の人なのか・・・
映画化された『最後の脱出』というのを昔TVで見たことがあるが、ケンシロウのいない『北斗の拳』みたいな映画だった。
70年代、環境破壊や戦争で地球が荒廃する破滅SF映画がはやったが、ああいった映画の警告は生かされることがなかった。所詮絵空ごとと思っていたのだろうか?『ソイレント・グリーン』(73年)などすでに温暖化現象を取り入れており、先見の明があったのではないか。


『ソイレント・グリーン』は哀しい映画だった。ラスト、ことの真相が暴露されるのだが、おそらく誰も立ち上がらないだろう。チャールトン・ヘストンの叫びが虚空に吸い込まれていく。この環境に身を置いたとしたら、いたし方がないのでは?と私自身肯定してしまいそうである。それどころか、何でそれじゃいけないんだ?あんた(ヘストン)が間違ってる!と逆に糾弾するかも知れん。
リチャード・O・フライシャーの演出はそういう無力感が根底に流れているかのような淡々とした(しかし揺るぎない)演出で観る者を打ちのめします。