「演じ屋」

演じ屋」は自主制作連作(?)映画なのですが、なかなかおもしろいです。どういう経緯か知りませんが、「未来戦隊タイムレンジャー」の笠原紳司勝村美香(すげーカワイイ)が主演です。笠原は目つきが悪く、なかなかいい演技をしている。アップになると肌の荒れが気になる。
ストーリーの主軸たる演じ屋家業そのものがあんまり生かされていないのだが(演じ屋というより『何でも屋』だな)、ちゃんと伏線が張ってあったり、チョイ役かと思っていた人物が後で主要人物になったりと、馬鹿馬鹿しい作りと見せかけて、意外と練られています。事件を解決しても誰も救われないというのもいいですね。
もう一つの見所は、ロケーションと構図のセンスがいいです。連続ドラマを観ると、また京王線の沿線か、とか思うことが多いが、これはロケ場所が回を重ねるたびにコロコロ変わって、画面だけ見てても飽きません。地下鉄日比谷駅の構内なんて許可取ってるのかね。都会ものかと思ったら最後は農村だし、意表を突いている。