「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」


http://asa10.eiga.com/
これもいよいよ半分以上終わってしまった。
私の住んでいるところは、ららぽーと横浜とTOHOシネマズ海老名の中間地点にあり、どちらも電車で1時間で行けるので便利である。さらにシネマズ府中まで車で行けるので見逃してもフォロー体制は万全だ! と言いたいが今忙しいんだよ、そう毎週映画など観れるか!と言いつつ9、10日連続で「アラビアのロレンス」(横浜)、「激突!」(海老名)を観ましたよ。

今のところこの映画祭で観た映画は「パピヨン」「ブリット」「ゴッドファーザー」「ショーシャンクの空に」「スタンド・バイ・ミー」「ウエスト・サイド物語」「アラビアのロレンス」「激突!」
この中で「アラビアのロレンス」は10年以上前に銀座シャンゼリゼで70mmで観た。それ以外は劇場で観たのは初めて。
アラビアのロレンス」のほかに劇場で観たことがあるのは、「ある日どこかで」「ローマの休日」「雨に歌えば」「ライトスタッフ」「2001年宇宙の旅」「ミクロの決死圏」「ベン・ハー」「アメリカの夜」「明日に向かって撃て!」「裏窓」「北北西に進路を取れ」「羊たちの沈黙」「薔薇の名前」「大脱走」「ワイルドバンチ」「第三の男」
全く見たことがない映画は「ショウほど素敵な商売はない」「刑事ジョン・ブック/目撃者」「フィールド・オブ・ドリームス」「フォロー・ミー」「昼下りの情事」「エデンの東」「鉄道員」「男と女」「カサブランカ」「眺めのいい部屋」「バベットの晩餐会」「レインマン」「クレイマー・クレイマー」「ニュー・シネマ・パラダイス
観てる映画と観てない映画を比べると、明らかに趣向が偏っている(笑)が観てないもので(まだ間に合うもので)観たいと思っているのは、「クレイマー・クレイマー」「フォロー・ミー」「刑事ジョン・ブック」・・・くらいか?うーん。
DVDでしか観ていないもので観る気満々なのは、「スティング」「追憶」「ライムライト」「アパートの鍵貸します」「お熱いのがお好き」など。

また、今回のラインナップで気が付いたことがある。往年の傑作には「ラブロマンス要素がない」「女性がまったく絡まない」映画がたくさんあるということである。「パピヨン」「ショーシャンクの空に」「スタンド・バイ・ミー」「アラビアのロレンンス」「2001年宇宙の旅」「ミクロの決死圏」「ベン・ハー」「激突!」「ライトスタッフ」「十二人の怒れる男」「大脱走」「戦場にかける橋」「スティング」「ワイルドバンチ」には恋愛要素がない(別次元の愛の形はあるかもしれないが)。実に2割強である。時代が違うといえばそれまでだが、ストーリーはシンプルだが骨太、無駄な描写がない、無駄なセリフはないが議論は多い、というような共通点があるような気がする。
ついでに言うと、このランナップの傾向で冒険者たち」が入っていなかったのはちょっと納得がいかない。




ただ、今回の映画祭、「ウエストサイド物語」「アラビアのロレンス」を観ても感じたが、画質があんまり良くないです(だからビビって「2001年」も見送りました)。今、観れるだけでもラッキーと思った方がいいのかもしれません。しかし私が見たところ毎回ほぼ満員、「ウエストサイド物語」のときは平日にもかかわらず札止め食らったりして、大盛況のようです。新作のコンテンツも枯渇しかかっていると思いますので、ここは毎年似たような企画でレベルアップしたものを打ち出してほしいものです。

やはり本気でチェブラーシカを流行らそうとしているんだなあ。ららぽーと横浜にて。


チェブラーシカアイドル化に対する複雑な心境。わかります。

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/doy/20080723%23p1
監督のロマン・カチャーノフ氏は、ソ連崩壊の大混乱のさ中1993年にひっそりと亡くなったそうです・・・。没年は分かったのは21世紀になってからだったとか(「ミトン」DVDの解説に依る)。

別山から立山三山へ

翌日、時間ができたので、別山から立山へ縦走してみました。

別山の中腹から虹が見えました。これは・・・吉兆か。




虹の下を通る人々。



別山山頂から見えた剱岳



ここを登れば立山の領域・・・。左は内蔵助カール。




途中で雨が降ってくる。うまい具合に大汝休憩所があり、しばらく避難する。しかし止む気配がないのでレインコートを着て出発する。奥にうっすら見えるのが雄山、その尖った山の頂に見える屋根が雄山神社の神殿だ!




ものすごい所にある本殿。この山頂に神官さんがいて、お祓いをしてくれる。入山料500円。



室堂ターミナル付にて雷鳥現る。






剱岳登山 その五

この登山道は怖くはないが、傍から見るとちょっとどうかと思う。



上の一枚岩を下から見上げた写真。



とにかくかっこいい剱岳の山頂。そろそろ見納め・・・



12時ごろ帰着。往復7時間程度。普通だったらハイキング並みの時間だったんですが、山小屋に帰ったら疲労困憊、これまで経験したことのない変な疲れが残りました。初めから終わりまで気を抜くところがない、緊張の連続だったからでしょう。ほんとは帰る予定だったのですが、もう一泊泊めてもらい、寝床で熟睡してしまいました。





剱岳登山 その四

タテバイをクリアするとほどなく山頂へ着く。8時15分頃。大体4時間ちょっとですか。


カニのタテバイあたりから晴れあがってきました。富山湾が見える!



立山方面。五竜岳鹿島槍ヶ岳



立山方面。



薬師岳



景色を堪能しつつ1時間ほどブラブラしたら、さあ下山。
いわゆる「カニのヨコバイ」までは下山ルートは行きと同じ。「カニのタテバイ」の終点の横に入口があるのだ。最初はクサリで下りてゆくと、程なく崖っぷちに降り立つ。え、行き止まり?と一瞬目を疑う。で、恐る恐る崖下を覗いてみると、崖の足元10cmくらい下の所にクサリがついていて、それは立ってる場所から右側に伸びているのだ。クサリがそこにあるということは、足を置くところはさらに下にあるということ・・・(こうして書いてみてもよく分からないと思う。表現するのが難しい)。よく書籍やサイトや、実際の経験者の人から「最初の足の置き場がわからない」とよく言われていて、今一つピンと来なかったのだが、現実に見てすべてを理解してしまいました。ここここれは無茶苦茶怖い!
しかし、ここも行列ができていたのだが、みんな結構難なくクリアしてるのだった。山ガールもキャッキャウフフとか笑いながらクリアしていた(本当)。
私はというと、クサリを両手でつかんで足底を岩にしっかり付けつつ少しづつヒョコヒョコ下に降りていきましたが・・・。私の前の人が結構ベテランらしくて、見かねたのか親切にも「あーあと5cm!もーちょっと!そこそこそこ。」と教えていただき、大変助かりました。ありがとうございました。足元を溝に突っ込むと、溝がずーっと続いていてあとは4,5mほど横に進むだけ。しかし下は深く切れ込んでいて、恐ろしいほどの高度でした。正直、膝がガクガク震えました。この後はちょっと下に急降下すると、長いハシゴがあり(これは後ろ向きになって取りつくのが怖い)、そこを降りて程なくすると、タテバイの手前の道に戻ることになる。


「ヨコバイ」を下から撮る。構図といい色彩といい、我ながらいい写真。



これは「ヨコバイ」に取りつこうとしているシーンである。上の矢印が次に待っている人の頭。下の矢印が足を置く溝。こうして見るとかなり距離があるのが分かる。足の長い人は一発でできるそうだが・・・。

剱岳登山 その三


サルバドール・ダリの絵に出てきそうな奇岩の間を進む。カメラを反転させると・・・





「!」
 

                   こここれは・・・



これがいわゆるカニのタテバイ」。映画の前半で宇治長次郎が登頂不可と断念した前剱方面に、クサリと鉄杭を付けて無理やり登れるようにしたのだ!

この危険な断崖に、何の躊躇いもなく喜々として次々と登ってゆく人々。山ガールもキャッキャウフフと無邪気に笑いながら登っていました(本当)。



カニのタテバイ」を右側から見る。この人はベテランぽいフォーム。



左側から見る。体が完全に岩壁から離れているのがわかる。



上から見る。すごい高度だ。

実際登ってみると、集中していたせいか、あっという間に終わったという印象。杭は確実に足の裏に乗せないと非常に危険。「三点確保」は必須。下を見るのは非常に怖いのであるが、足をどこに置くか確認しなければならないので、足を目視すべし(杭が自分の体形にあった場所にあるとは限らない。岩の出っ張りや窪みに足を置く場合もある)。特にゴール直前がやや前傾しており、キツいと感じた。
また、自ら落石を起こさないよう慎重に行動しましょう。私が見てる間も小石が落ちることが数回ありました。小石が大石を誘発することもありますので、非常に危険です。

これでホっとしたのも束の間、次はさらなる難関、「カニのヨコバイ」が待ち構えているのであった。

剱岳登山 その二

4時に剣山荘を出る。今回、リュックを山荘に預けることができるので、サブザックで登山が可能。これは助かる。山頂は雲がかかっているようで不安だが。、まあ下が見えなくなるからラッキーと見るべきか。


5時50分ころ前剱に到着。ここまではガレ場やらクサリやらあるものの、普通の山道と言える。恐ろしげな山頂がうっすら見える。



前剱を進むといきなりヤバいコースに。でもクサリがあるから大丈夫!



これは見た目ほどは難しくない。楽しい部類。



山頂がくっきり見えてくる、6時30分頃。目の前にあるだがなかなか近づかない・・・



よく覚えていないがこれが「平蔵の頭」と呼ばれるところだと思う。ここまで来ると岩肌が極悪な様相を見せ、普通の山ではないと思わせる。まさに人間がゴミのようだ。



登りきると、裏は巨大なまな板みたいな一枚岩になっていて、そこをクサリを伝って下りてゆく。これも面白い。



下りるとそこには行列が・・・難易度が高くなるにつれ、渋滞が発生するんですな。しかしこんな所で立っていたくない・・・



回り込むと、そこに山道はなかった(笑)。ただの岩のでっぱりだよ。でも大丈夫、落ちなければ。ここまででちょうど7時。


しかしその後のコースに比べれば、ここまでのコースは実は児戯に等しかっったのであった。